八潮の小学生ら 「おいしくなぁれ」
八潮市内の小学4~6年生とその同一世帯の児童、保護者を対象にした「第9回八潮ふるさと体験教室」が5月18日、市立八條北小学校近くの田んぼで行われ、市内各小学校から50世帯約160人が参加し、田植えを体験した。
開会式後、約500㍍離れた田んぼに移動。児童たちは素足で田んぼに入るとすぐ「気持ち悪い」と、ほとんど体験したことのない泥の感触に声を上げた。
転ばないよう体勢を整え、苗を植える位置につくと、「束から3本ぐらいちぎり、苗の葉っぱが全部水につからないように」と八潮市青耕会(石井純一会長)のメンバーから植え方を説明され、保護者も交えて一斉に田植えを行った。
同市立大瀬小学校5年の吉岡明佳里さん(10)と諸橋桜さん(10)は「泥の感触は気持ち悪かった」と言いつつも、「楽しくできた。おいしく育ってほしい」(吉岡さん)、「苗が倒れやすくて難しかった。ご飯は卵をかけて食べたい」(諸橋さん)と話していた。
この体験教室は、八潮市商工会青年部( 豊田忠正部長) が、「食育」と「郷土愛」を伝えることを目的に2016年から実施している。技術指導は市内の若い農業者で作る同市青耕会が担当し、コシヒカリの苗は「JAさいかつ」から寄贈された。
今回植えた苗は、天候次第だが、9月頃に稲刈りを行い、脱穀、精米して参加者に配られる。