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松伏/泥にまみれ奮闘

松伏の保育園 5年ぶり田んぼ運動会

威勢のいいかけ声が響いた
田んぼ運動会での綱引き
威勢のいいかけ声が響いた田んぼ運動会での綱引き

 松伏町松伏の社会福祉法人愛抱会かしのき保育園(石井貞人園長)で11日、「田んぼの運動会&親睦会」が行われた。コロナの影響で5年ぶりの開催となり、園長をはじめ先生、保護者、園児たちが田んぼで泥まみれになって奮闘した。
 同保育園は2003年4月に創立。普段からはだしや草履で過ごし、泥んこ遊びなど自然と親しむことを大切にしている。「小学校に入ると評価が出てくる。この時代(未就学の頃)はそれを気にせずに遊び込む。それがここの保育です」と石井園長は話す。
 園児や保護者ははだしにサンダル履き、汚れてもいい服装で参加。綱引きでは優勝チーム全員が2㌔の米をもらえるとあって、娘の結ちゃん(5)と参加した井上淑乃さん(40)は「お米もらいます」とやる気満々。
 「いくぞ、おー」のかけ声で綱を引き、泥まみれになる保護者の必死な姿に、子どもたちは大喜び。「手に泥がついて綱が滑る。足が取られて踏ん張れない」と保護者からも笑いがこぼれていた。
 次は0~5歳児の煎餅食い競争。田んぼを走って、つるされた煎餅を取っていく。小さい子は保護者と一緒に走ったが、転ぶ子、泣き出す子も続出し、これまた大笑いの競技になった。「普段当たり前に食べているお米はどんな場所でどのようにできるかを、体験を通して知ってもらいたい」(園長)と、最後は皆で田植えをして締めくくった。この行事は創設時から始まり、子どもたち以上に保護者が楽しむ会にもなっている。今回は計約70人が集まり絆を深めた。今後はお祭り、運動会など行事が目白押しで、保護者たちも楽しみにしていた。

保護者らも大ハッスル
保護者らも大ハッスル