八潮市南川崎の県立八潮南高校(伊藤孝人校長(当時)、生徒683人)は14、15日の両日、埼玉東萌短期大学(髙橋美枝学長、越谷市新越谷)の前徳明子教授を招いて、「絵本の力」と題した出張授業を行った。
両校は今年3月、「高大連携協定」を締結し、教育内容の向上や保育士・幼稚園教諭の育成などを目指している。
15日、3年の「保育授業」選択者を対象にした授業では、紙芝居や絵本のクイズを行った後、2、3人のグループに分かれ、持参した絵本を読んで聞かせた。最後に互いに評価し合って授業を終えた。
前徳教授(52)は「絵本と出会った子どもは想像力が豊かになる」とし、「読み聞かせに必要なのは音読すること、何よりも絵本を好きになることが重要」と話した。
同校普通科3年の伊藤菜々美さん(17)は「登場人物ごとに表現を変えて読んでみたが、相手に伝わってよかった」とうれしそうだった。また、前徳教授は「制作者の思いと伝えたいことを大切にし、絵本の魅力を見つけて好きになってほしい」と生徒たちを激励した。