宙返りなど 技競う
模型飛行機の飛行技術を競う「第9回全国Uコン初心者大会」(関東Ⅽ/L競技連盟主催)が4月14日、八潮市大瀬運動公園で開かれた。
Uコンはコントロール・ラインとも呼ばれ、小型エンジンを搭載した模型飛行機を2本のワイヤーで操縦する。この日は、3回連続宙返りや2回連続8の字、背面水平飛行など規定の飛行パターンの正確性などを競う「オープン第2種曲技」(八潮市長杯)、フライトパターンが異なる大会初の「第3種競技」(八潮市教育長杯)、地上約1㍍の所にある風船を水平飛行で割る「風船割り」(八潮市議会議長杯)、「木村模型店」が販売する機体(キット)で第2種競技を行う「KMⅭo杯」の4種目が実施された。
北は山形県、南は沖縄県から平均年齢60歳を超える延べ57人が参加し、腕前を競った。
開会式で大山忍市長は「絶好のUコン日和。コミュニケーションを深めながら、日々の練習の成果を発揮して頑張っていただきたい」と参加者を激励。関東Ⅽ/L競技連盟の森下純三会長は「市に見守られての大会。課題はあるが、日本選手権を八潮市で開催したい」と意気込みを見せ、同連盟の原譽祠実行委員長は「Uコンの普及と継承が目的。全国にUコン愛用者をさらに広げていきたい」と述べた。
Uコンは木工技術やエンジンの構造、飛行の原理、金属加工技術などのほか、コミュニケーション能力向上など総合学習にもつながることや、比較的安価で、飛行機と操縦者がつながれている一体感が魅力で、1960年代に日本で流行した。
各種目の入賞者は次の通り(敬称略)。
オープン第2種曲技(八潮市市長杯)=①若林太一②桑名勝③鎌田昌実
第3種曲技(八潮市教育長杯)=①宮崎一志②桑本邦啓③小井戸史英
風船割り(八潮市議会議長杯)=①三塚孝夫②小川周作③石原久男
KMCo杯(第2種曲技)=①植松正成②宮崎一志③井口勝弘。