三郷市新和の鉄鋼製品の製造・リサイクル業「JFE条鋼東部製造所」(稲村信二所長)が6日、同市社会福祉協議会(山﨑利吉会長)に大人用と子ども用の車いす各2台の計4台を寄贈し、同社協で寄贈式が行われた。
車いすは昨年同様、介助でも自走でも使えるもの。病気や事故などで一時的に車いすが必要な場合や、小学校での福祉体験授業、介護保険で車いすを利用するまでのつなぎなどで使用されている。
寄贈式で稲村所長は「毎年希望をお聞きし、今年も車いすを寄贈させていただいた。学校教育でも利用されていると聞き、今後も希望に沿えるよう継続していく」と強調。山﨑会長は「少子高齢化を迎え、車いすは市民の需要が高い。長年にわたる支援に感謝している」と述べた。
同社は2011年の東日本大震災を機に、地域に根差した社会貢献活動をと考え、翌12年から寄贈を開始。これまでに車いすやマッサージチェア、血圧計、長いす、高齢者疑似体験セットなど、施設や教育で使えるものを幅広く寄贈してきた。
同社協で昨年4月から今年2月末までに貸し出した車いすの利用件数は124件。市民85件中3件が子どもで、福祉教育や人権教育などを行う小中学校に36件貸し出している。貸出日数は各年度60日までとしている。