国際交流に200人 多文化共生
吉川市国際友好協会(YIFA、立澤秀子会長)が主催する国際交流イベント「インターナショナル・フレンドシップ・パーティー(IFP)」が2月25日、吉川市きよみ野の市民交流センターおあしす多目的ホールで行われた。
同協会は1996年に設立され、今年29年目に突入する。このパーティーは毎年1回、同協会の海外交流、学習、地域交流、広報各部のメンバーや在日外国人が集まり、日頃の活動報告や料理の紹介などを通じて交流を深める、同協会最大のイベント。コロナ禍が収まった今回は久しぶりに飲食コーナーも出て、ベトナムバングラデシュ、パキスタン、ガーナなどさまざまな国・地域の人たちが3時間にわたり交流した。
日本語スピーチでは、吉川美南高校のゴ・ファム・ゴック・ハンさん(ベトナム出身)らが日本での生活などを紹介。飲食タイムでは、7か国の料理が200円で提供された。
イランのモバラク・サイードさんはケバブを販売。「今日は肉を15㌔持ってきた。100人くらいお客さんが来た」という。中東を代表する肉料理が通常の半額以下とあって、あっという間に売り切れた。
イラン人男性と結婚した公地美保子さん(60)は友人がグリーンカレーを販売しているため参加。「辛いの大好き」とカレーをほお張っていた。そのほか、ロシア料理のピロシキやパインパイ、ベトナム料理の生春巻き、メキシコ料理のミートパイなどに来場者は舌鼓を打っていた。ステージでは南京玉すだれやフラメンコなどのダンスが披露され、盛り上がっていた。
この催しは入場無料で行われ、約200人がスピーチに、食べ物に、踊りにと交流していた。
同市の外国人人口はこの1年間で約200人ほど増加している。「多文化共生でもある。今後も住民の方と一緒に楽しく生活していけるように、イベント通じて文化に触れたい」と同市市民参加推進課の宗像浩課長は話していた。