八潮市立大原中学校(猪原誠一校長、生徒542人)と県立八潮南高校(伊藤孝人校長、生徒683人)がこのほど、教員らを対象とした初の合同研修会をオンライン形式で実施した。
現在、八潮南高の生徒のうち70人が大原中出身。進学先に八潮南高を選択する大原中生徒も多いため、双方の「教育力向上」を目指して合同研修会を開いた。
研修には両校の学年主任の教諭や養護教諭のほか、学校に来られない子への「さわやか相談員」など計30人が参加した。3人ずつで班を作り、5教室に分かれて、学習や生活面、進路や部活動・生徒指導、ICT(情報通信技術)の活用、保護者との連携など多岐にわたって意見交換した。
同中3年の学年主任で数学担当の加治原康太さん(33)は「高校の状況を知り、今後の指導に生かせる」と話し、同高主幹教諭の佐藤勉さん(39)は「中学の教育環境を知り、高校生に教育還元する」と研修の意義を強調した。
猪原校長と伊藤校長も「教員同士が面識を持てたのが大きな一歩。小中高一貫として、地域全体で子どもたちを育てられるようになれば」と話していた。