三郷市

三郷/児童が募金活動、寄付 彦糸小

3万6千円被災地へ

 三郷市立彦糸小学校(小林斗志子校長)で1月22 日、能登半島地震の被災者支援のための募金活動が行われた。
 児童たちが朝の登校時間に手作りの募金箱を手に「ご協力お願いします❢」と声を上げ、登校する児童たちが次々にお金を入れた。3万6600 円が集まり、日本赤十字社の開設口座を通じて被災地全域に寄付される。

 募金は5年生の北村リサさん(11)、近藤そよ花さん(11)、豊田小陽さん(11)が発案したもの。同校では昨年、防災の授業が行われ、市内で大規模災害が発生した際にどうするかを学習していた。今月9日に鷹野文化センターホールで行われる「第3回三郷市プレゼンテーションコンテスト」に出場することになった3人は、担当する渡邊浩心教諭から発表したいことを尋ねられた際、プレゼンテーションの内容より、「能登半島地震で被災した人たちのために募金したい」と答えた。

募金活動を行う児童ら (三郷市立彦糸小学校提供)

 教職員たちも学校として何かできることはないかと考えていた矢先で、児童と職員の思いが一致。小林校長の許可もあり、募金を実施した。
 発案した3人は「被災した石川県には同年代の子もたくさんいる。早く復興してほしい」(北村さん)、「地震はとても怖かったと思う。少しでも安心してほしいと募金を始めた」(近藤さん)、「被害の様子を見て心が痛んだ。自分たちで出来ることを行うのが大切だと考えた」(豊田さん)と話していた。

 小林校長は「被害状況を知った児童自ら募金をしようという考えに至ったのはとても尊いこと。集まった金額以上に被災者らに寄り添う児童の心を受け取ってもらえれば」と話していた。