草加警察署は8月30日、振り込め詐欺被害を水際で食い止めた「東和銀行新栄町支店」(羽田幸一支店長)の営業課長、椎貝麻子さん(55)と、同課員の加藤香織さん(32)に感謝状を贈った。
7月15日午後4時頃、ATMの周囲で忘れ物が無いかを確認していた加藤さんが、携帯電話で通話しながらATMを操作している市内在住の70代女性を見かけた。「知り合いと話をしているように感じなかった」ため、加藤さんは、すぐに椎貝さんに伝え、女性に声をかけた。女性は「市の健康保健課の男性から電話があった」と話し、「還付金があり、ATMを操作して受け取れる」といった内容のメモを持っていた。稚貝さんが電話を代わると、「都内のコールセンター」などと話したことから詐欺を疑い、警察にホットラインで通報して被害を未然に防いだ。
感謝状を受け取った2人は「今後も気を引き締め、被害に遭う人が一人でも少なくなるように声かけをしていきたい」と話した。羽田支店長は「職員には定期的に研修などを行っている。日頃の意識づけが、市民の財産を守ることにつながった」と話していた。