三郷市立前間小学校(大塚正樹校長、生徒195人)は9月17日、5年生41人を対象に、「あすチャレ!スクール」と題した「パラスポーツ」の体験授業を実施した。
この体験授業は「日本財団パラリンピックサポートセンター」が、パラスポーツ体験を通じ、パラスポーツの知識や障害への理解を深めてもらおうと、2016年度から、全国の小中高校で実施している。
同日は、夏冬のパラリンピックに5回出場し、車いすバスケットボールやパラアイスホッケーなどの“マルチアスリート”として知られる加藤正さん(52)が講師となった。
加藤さんは小2の時、左膝に骨肉腫を患って左脚大腿部から切断したが、さまざまなことに挑戦し、また、自身のスポーツ経験を話し、「自分を表現する武器を身に着けるには挑戦が大事」と強調。「パラスポーツは健常者でも誰でもできるスポーツ」で「障害者と健常者のコミュニケーションが大切」とも述べた。
その後、児童らは実際に車いすバスケットボールを体験しながら、パラスポーツを学んだ。
車いすバスケットボールで見事、2本のシュートを決めた村田慶士朗君(10)は「加藤さんは自信を持って生きていてすごいと思った。車いすの操作や上半身のばねだけでシュートするのは難しかったが楽しかった」と喜んだ。
加藤さんは「今後もパラスポーツの楽しさを広めながら、誰もが共生できる社会を目指したい」と話していた。