三郷市立早稲田小学校(田﨑研志校長、児童425人)がこのほど、子どもの読書活動優秀実践校として、「文部科学大臣表彰」を受賞した。
同優秀実践校には、全国の小中高校など132校が選ばれ、「子ども読書の日記念子どもの読書活動推進フォーラム」(4月23日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センター)で表彰式が行われた。
早稲田小は、学校図書館を「読書センター」「学習センター」「情報センター」の3つのセンター機能として活用している点などが高く評価された。
児童全員が“年間100冊読破”を目標に掲げており、学校図書館の年間貸し出し冊数は5万冊以上に上る。1人が年間約110~120冊を読んでいることになる。
全学年の担任が、その都度違う学年クラスで、月1回のペースで読み聞かせを行う「シャッフル読み聞かせ」をはじめ、学校図書館に置いてほしい本を投票で選ぶ「本の選挙」、各クラスの児童が、紹介文を付けた「おすすめの一冊」を掲示するなど読書の機会を増やす、ユニークな取り組みが評価された。このほか、保護者や市民の「学校応援団」による読み聞かせ、絵本作家などを招いた読書講演会などを実施している。
図書委員の浦澤菜乃香さん(12)(6年)は「一人ひとりにちゃんと本を読んでもらえるように、紹介文やイラストなどで本を手に取りやすくしていきたい」と今後の活動に意欲を見せる。
田﨑校長は「歴代の校長、教員、保護者、地域の人に感謝したい。子どもたちが良い本と出会えるよう、読書活動をこれからも充実させていきたい」と話している。