越谷市

越谷市/寺の副住職、雫さんにアドバイザーを委嘱

越谷署 「職員の心のフォローを」

越谷署からスマイルアドバイザーを委嘱された雫さん(左)
越谷署からスマイルアドバイザーを委嘱された雫さん(左)


 越谷警察署(赤星誠署長)は11月7日、心理カウンセラーで、お寺の副住職、女子プロレスラーとしても活躍する雫(しずく)有希さん(37)を、同署の「スマイルアドバイザー」に委嘱した。
 埼玉県警によると、10月末までの県内刑法犯の認知件数は4万847件で、このうち同署管内での件数は3番目に多い2256件に上る。多忙な職務を遂行するにあたり、職員のメンタル面のフォロー役に雫さんが選ばれた。
 同署で行われた委嘱式で雫さんは、「署員の心が元気になることで治安が良くなり、いい街を作る第一歩となると信じ、出来る限りのことをやりたい」と述べた。
 雫さんは市内在住で、同署協議会委員を務める。委嘱期間は来年3月末まで。定期的に署員とコミュニケーションを取り、ストレスを抱え込まず、能力を最大限に発揮できる職場環境を作るための手助けをする。
 また、同署は11月14日、元住職で、困り事や悩みに答えるインターネットサイト「ここより」のチーフエディターを務める佐山拓郎さん(48)を講師に招き、倫理教養の講習会を行った。参加者はネットと合わせ約150人だった。
 講習会は警察官としての使命感、相手を思いやる奉仕の精神、勇気と正義感を持つことが目的。佐山さんは、「仏教の『縁』を通じて、普段の行動や考え方が大事ということをお伝えした。警察官の皆さんが自信や誇りを持って職務に取り組んでもらえるよう願っている」と話した。