越谷税務署管内納税貯蓄組合連合会(飯田房義会長)と越谷税務署(小林彰署長)は9月25日、同税務署会議室で、中学生の「税についての作文」コンクールの審査会を開いた。このコンクールは1967年に始まった伝統ある事業。
同税務署管内の中学生の税に対する意識は非常に高く、作文の応募数で毎年全国上位の順位を誇っている。今年も管内35校中34校から7297点の応募があった。
作文には、自分も含めた家族が重い病気にかかって病院で治療を受けた際、多額の治療費を税金が救ってくれたという例や、救急車を利用する時、日本のように無料なのは世界では珍しいというもの、さらに、消費税の税率が高い国ほど国民の幸福度が高い傾向にあることがインターネットで調べてわかったというものなど、質の高い作品が多かった。
審査に当たった同連合会の飯田会長は、「税金や社会に対する関心の高さとインターネットを使いこなした学習方法の能力には大変感激した」と話し、同税務署の小林署長は「多くの中学生が税に興味を持って調べたり、家族で話し合ったりして、税の意義や役割を正しく理解していく様子がうかがえ、皆さんの気付きや探究心に毎回感心させられる」と話していた。
この後、埼玉県全体や最終的に全国での審査が行われ、内閣総理大臣賞、総務大臣賞、財務大臣賞、文部科学大臣賞など各賞が決まる。
同税務署では、11月の税を考える週間での表彰式や作文展示会を計画している。 (要)
税テーマの作文審査 探究心強く毎回感心 越谷税務署