キッズサポーターと認知症入居者
草加市立氷川小学校の児童らが9月22日、同校に隣接する認知症対応型共同生活介護施設「愛の家グルプホーム草加谷塚」を訪れ、利用者らと交流を行った。
施設を訪れたのは、学校で小学生向けの「認知症キッズサポーター養成講座」を受講し、認知症サポーターになった4年生14人。子どもたちは半数ずつに分かれ、施設の1階では手形で紅葉を作り、2階では絵を描いて何の絵か当てるゲームを行った。
認知症を患っている高齢者らに手を添えて手形を取ったり、絵を描いたり歌を歌ったりしながら、一緒に楽しい時間を過ごした。最後は手を振りながら「放課後にまた来ます」と言って、学校に戻っていった。
手形で紅葉を作った久保田結心さん(10)は「授業や講座で学んだ経験を生かせた。家には祖父母がいないので、触れ合って楽しい時間を過ごせたのも良かった」と笑顔を見せた。
ホーム長の介護福祉士、髙橋規子さんは「子どもや動物には勝てない」と笑い、「30分程度の交流だが、双方にとってとても貴重な体験。認知症になると何もできなくなるイメージがあるが、出来ることがあることを少しでも知ってもらいたい」と話していた。