吉川市立美南小学校のPTAらで作る「美南小学校区子どもの体験活動実行委員会」(福田稔行委員長)主催の「和菓子作り教室」が9月24 日、同小の家庭科室で行われ、市内小学校の1~6年生約70人が参加した。
講師を務めたのは市内のパティシエ(菓子職人)、鶴岡善次郎さん(75)で、テーマはどら焼き。例年、人気の和菓子教室だが、昨年まではコロナ禍のためリモート開催となり、今回、4年ぶりに対面で実施された。
どら焼きの生地は鶴岡さんが仕込み、紙コップに入れて配布。最初に鶴岡さんが手本を見せ、ホットプレートを使って生地を焼くところからスタート。2枚焼き終わると、次は紙を使って生地にトラ柄の焼き目を付ける「とら焼き」も2枚作った。子どもたちは大きさや焼き加減など生地を焼くのに悪戦苦闘し、鶴岡さんが指導して回った。焼き終わった子どもたちは鶴岡さんにあんを入れてもらい、どら焼きを完成させていた。
初参加の三輪野江小6年、大島麻衣子さん(12)は「とても楽しかった。初めて聞く材料もあって、驚いた。お菓子作りが好きなので、自宅でもやってみたい」とうれしそうだった。
鶴岡さんは「リモートにも良さはあるが、直接、目の前で笑顔が見られるのがうれしい」と喜んだ。福田委員長は「対面での教室が復活できてよかった。子どもたちの笑顔を見られただけで十分価値があった」と話していた。