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草加市/学校で防災キャンプ 瀬崎小で

工夫で生き抜く力を

 「草加市子ども会育成者連絡協議会(草子連)」(本多惠子会長)が9、10の両日、瀬崎小学校の体育館で「学校キャンプ」を開催し、市内の児童約90人が防災について学んだ。

 9日には「移動式あそび場全国ネットワーク」代表の星野諭さん(45)を招き、段ボールとビニールひもでいすや寝床、チラシなどで皿、ペットボトルでスプーンを作るなど、避難所生活に必要な道具を作る「防災ワークショップ」が行われた。星野さんはワークショップに必要な物資もそれぞれの班の代表が話し合い、必要な分量を皆で分けるよう指示。「寝床を作る時には周囲の人々の導線も考えて」と指導した。

 各班の伝達係にはヒントを与えるだけにして、各チーム・個人ごとにどうしたら作れるかを考えさせた。「答えを教えないことで、工夫する方法や知恵、技術を身に付けられる。皆で協力し、発見する楽しさを味わってもらいたい」と星野さんは指摘。「サバイバルとは体温を守ること。身近にあるものを活用・工夫し、生き抜いてもらいたい」と話した。
 瀬崎小3年生の古鳥琥太郎君(9)は「寝場所や必要な道具など、身近にあるものでいろいろできて面白かった。親や友だちに教えてあげたい」と喜んでいた。

 草子連の本多会長は「防災について学んでもらい、災害時に生かしてもらいたい」と話していた。
 学校キャンプは「普段出来ない体験を」と1998年に開始。災害時には学校が拠点となるため、防災活動体験を実施するようになった。2018、19年は酷暑で、その後はコロナ禍で開催が見送られ、今回6年ぶりに再開した。