八潮市

八潮市/「八潮の水の歴史展」 来月1日まで

知恵や苦労学ぶ

 八潮市立資料館で10月1日まで、第49回企画展「水のカタチ-統べる・活かす・うるおう-」が開かれている。

 同市は東に中川、西に綾瀬川、南に垳川と大場川、中央には葛西用水と八條用水が流れており、同資料館はこれまでに「水と生活」をコンセプトに多くの展示や研究結果を蓄積してきた。今回の企画展はその集大成として「河川改修」「用水」「舟運」をテーマに、八潮市域の人々が長い歴史の中で河川の流路や水の利用法など、身近な存在だった水との歴史を振り返る展示となっている。

 8月19日には職員3人による展示解説が行われ、市民ら5人が参加。地形や河川史、治水対策、近代の利水事業、舟運にまつわる信仰など、江戸時代から今年6月まで、109点に及ぶ展示資料の説明を真剣に聞いていた。

 展示内容に対し、参加者からは「台風や風水害などの災害が多いこの時期に大変勉強になった」「人の知恵や苦労がわかる展示内容だった」との声が上がっていた。次回の解説は9月24日午後2時から行われる。