三郷市はこのほど、市内の公共施設にBOX(ボックス)型授乳室を設置した。
設置されたのは、南児童センター、早稲田児童センター、コミュニティセンター、東和東地区文化センター、彦成地区文化センター、高州地区文化センター、勤労者体育館、瑞沼市民センターの計8施設。
これまで、授乳施設のない公共施設では、母親が必要時に職員に声をかけ、空き部屋や施設の事務室などで授乳してきた。BOX型授乳室を設置することで、いつでも気兼ねなく授乳できるようになるほか、おむつの交換もできる。
同市では、男性の子育て参加や子育て世帯の外出の機会増加につながると期待している。
BOX型授乳室は、市内の「MISTRAL(ミストラル)」(中野光城社長)が製造販売する簡易組み立て式赤ちゃん休憩室「miruru(みるる)」。大きさは幅150㌢、奥行き106㌢、高さ214㌢のコンテナ型の屋内用休憩室。特殊な工具が不要な簡易組み立て式で、解体も可能。移動用キャスターや転倒防止材も付いている。
乳幼児や荷物を持ったままでも開閉しやすいドアで、中から施錠できる。室内のソフトチェア(椅子)の下部には膝が入るスペースがあり、無理な体勢を取らなくても容易におむつ交換できる。外部確認モニターや緊急通報用ブザーなども標準装備。荷物を掛けるフックのほか、コンセントやUSB電源も備えている。
中野社長は「授乳やおむつ交換だけでなく、乳幼児を連れた親が疲れた時の休憩室としても利用できる」と話している。
同市では今年度中に文化会館、鷹野文化センター、高州地区体育館、総合体育館の4施設にも設置する予定という。