「越ヶ谷版団子売り」
もっと多くの人に浄瑠璃に親しんでもらおうと、「浄瑠璃で楽しむ 越ヶ谷版団子売り/創作浄瑠璃『栄都ベニスの商人』」が23日午後0時30分と2時30分の2回、越谷市大沢の越谷大澤香取神社集会所で開かれる。同市在住の歌舞伎義太夫太夫、竹本泉太夫(いずもたゆう)さん(72)が代表の「越ヶ谷宿で古典にふれよう会」主催。
今回披露する義太夫「越ヶ谷版団子売り」は、本名題「音冴春臼月(ねもさゆるはるのうすづき)」という歌舞伎舞踊の一つ。この曲に越谷の風物詩を取り入れた。日本舞踊の藤間清嘉寿(きよかず)さん、藤間万吏也(まりや)さんが特別出演する。清嘉寿さんは同市在住で、「藤景会」を主宰している。
一方、創作浄瑠璃は、シェークスピアの「ベニスの商人」を竹本さんが浄瑠璃風に脚色したもの。再演だが、新たに縮緬(ちりめん)細工作家、曾田眞理子さんが作ったカーニバル人形も加わる。
歌舞伎音楽の鳴物は福原鶴十郎さん。
創作浄瑠璃は、昔話や民話、土地の伝承などをわかりやすい言葉で、義太夫の節で浄瑠璃風に作曲し弾き語る、新しい浄瑠璃のこと。竹本さんはこれまでに、越谷の民話を基にした「ぎょうだいさま」、日本一の力持ち「三ノ宮卯之助(うのすけ)」を題材にした「力持ち卯之助」、「どうする家康」の越谷版、「家康大聖寺異聞噺(だいしょうじいぶんばなし)」などを作ってきた。今回はその第7弾。
竹本さんは「学校教育が西洋音楽一辺倒になったが、浄瑠璃は以前、歌謡曲のように歌われていた。決して古いものではなく、今でも面白いものだと知ってもらたい」と話している。
料金は2000円(中学生以下無料)。要予約・先着順。
<申し込み・問い合わせ>joruri.koshigaya@gmail.com または竹本さん☎080・3016・2255、高安さん☎965・8536。