高齢者向け冊子 スマホの使い方 「驚きと感謝でいっぱい」
高齢者向けにスマホの使い方の冊子200部を印刷するため、県立大学社会福祉子ども学科の小川孔美准教授のゼミが7月からクラウドファンディング「READY FOR(レディー・フォー)」を通じて行っていた寄付の募集が、8月31日で終了した。目標金額105万円に対して寄付総額は130万2500円となり、プロジェクトが成立した。
クラウドファンディングはインターネットを通じて広く寄付を募集する仕組みだが、期限までに目標額に達しないと不成立となり、1円も受け取れないため、少額でも寄付をと呼びかけていた。
小川准教授は「どうなるか心配していたが、こんなに多くの方に支援していただき感謝している」と述べ、「地域外の方からもいい取り組みだと評価をいただき、学生たちはとても喜んでいる」と話した。
これを受けてゼミ生たちは8月末、学内で同学科の学生や教職員に対して目標達成を報告。「想像よりはるかに多くの方々にご協力いただき、驚きと感謝でいっぱい。当初予定以上の冊子を増刷できる」と謝意を表明した。
寄付金が手元に届く10月以降にカラー印刷を行い、連携してきた同市千間台西地区の住民組織「地域支え合い会議」や同大でスマホ指導を行っている「やどり木スマホサロン」、さらに市内の老人福祉センターなどに配布する方向で、ゼミ内で検討していく。
学生たちは地元住民からの要望でスマホの使い方を指導。さらに、わかりやすく解説した冊子を作成したが、カラー印刷の費用がないため、寄付を呼びかけていた。