松伏町出身で、日本で初めてカレー粉製造に成功したエスビー食品創業者、山﨑峯次郎(1903~74年)の半生を描いた「マンガふるさとの偉人 山﨑峯次郎物語 カレーの夢を追って」の内容を紹介する写真展が、8月31日まで同町役場1階ロビーで開かれた。この「偉人マンガ」は同町教育委員会によって3月に刊行され、町内の小中学校図書館や県内の図書館に置かれている。来年度からは小学4年生の社会の授業で教材としても使われる予定だ。
写真展では、全6章の本編から各章2㌻ずつ、印象的なシーンをA2サイズに拡大印刷して展示。どういうシーンかの解説もあり、若い頃、東京に野菜を売りに行った峯次郎が、洋食店で食べたカレーライスの味に衝撃を受け、関東大震災や第2次世界大戦などの苦難を乗り越えて、理想のカレー粉を作る夢をかなえるまでの流れがよくわかるようになっている。
また、漫画を執筆した箱宮ケイさんによるネーム(セリフ)の下書きも2種類展示され、完成版との違いを見ることもできる。
マンガ制作の事務局を務めた教育文化振興課の鈴木英樹課長は「夢を持ちにくい時代と言われるが、夢に向かってあきらめない峯次郎の姿は子どもたちに届くはず」と話す。
なお、このマンガは販売はしないが、ユーチューブの町公式動画チャンネルで内容が順次公開されている。
<問い合わせ>松伏町教育文化振興課☎991・1873。
エスビー創業者半生 偉人マンガを写真で 松伏