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三郷市/彦糸小 全校児童 サンバで一つに

 三郷市立彦糸小学校(小林斗志子校長)でこのほど、「みんなでサンバパレード」と題した出張授業が全校児童208人を対象に行われた。
 当日は2部に分かれ、1部で1、3、6年生が、2部で2、4、5年生が授業を行った。講師は秋田県三種町「松庵寺」の副住職、渡邊英心さん(38)。

明るく陽気にサンバのリズムを奏でる、渡邊英心さん

 渡邊さんは大学時代にサンバを始めとするブラジル音楽に引かれ、ブラジルで働いていたこともあるという。特に「サンバは人種や国籍などを問わず、全ての人が一つになれる音楽」とし、帰国後にはサンバのワークショップなども開催している。
 この日は渡邊さんのサポートにと、ワークショップなどを一緒に開催している石川真由子さん(40)、鈴木雄大さん(36)も参加した。
 まず座学で渡邊さんがサンバについて話し、サンバパレードの様子を映像で見せた。続いて演奏を披露する中で、全校児童が知っている校歌をアレンジして演奏「みんなが一つになるには校歌が一番わかりやすい」と渡邊さん。

 児童らは授業の開始前にペットボトルにビーズやビー玉などを詰めた物や空き缶と割り箸など音が鳴る物を手にし、音楽に合わせて道具を振ったり叩いたり。児童らの緊張が解けてきたのを確認すると、渡邊さんは児童らに隊列を組ませ、体育館をぐるりと大きく回りながら演奏し、パレードを行った。

 へこませた空き缶と割り箸を手に参加した、川満幸音さん(11)は「大勢で太鼓などのリズムに乗りながらパレードができて楽しかった」と笑顔を見せた。
 渡邊さんは「今日の授業を機に今後もサンバの音楽のことを思い出し、普段の学校生活の中でも誰一人分け隔てなく過ごしてほしい」と述べた。
 小林校長は「本校は多国籍な学校。万国共通の音楽を聴き、みんなで楽しく笑い合える学校生活を過ごしてもらいたい」と話していた。