体力・リズム感の向上に
三郷市立高州東小学校(藤井邦之校長)は6月23日、NHKラジオ・テレビ体操指導者の岡本美佳さんを招き、全校生徒を対象にラジオ体操の出張授業を行った。
2016年度に教職員向けラジオ体操講習会が開かれた際、市教委として講習会を担当していた藤井校長が講師の岡本さんと出会ったのがきっかけ。今回、校長1年目の藤井校長が、当時学んださまざまなことを子どもたちに還元したいと、出張授業を企画した。
出張授業は上級生と下級生に分かれ、上級生は一つ一つの動きに意味があると伝えられ、理論的な部分を含めた実技を行った。一方、下級生は、ラジオ体操に触れる楽しさを目的に授業が行われた。
藤井校長によれば、出張授業を機に、身近なラジオ体操を通じて「児童らの体力向上や姿勢、リズム感の向上などを図る」とともに、今年、かんぽ生命が行う「第10回全国小学校ラジオ体操コンクール」に応募することが目的という。藤井校長はさらに、「本物に触れ、子どもたちが憧れを抱き、さらなる成長につながれば」と強調した。
6年生の岩瀬蛍さん(12)は「最初の『背伸びの運動』から、これまでのラジオ体操と違い、体の筋肉が伸びているのを実感した。全ての体操が終わった後は充実感や満足感があり、もっとやりたいと思った」と喜び、「コンクールに出場する時には全力で取り組む」と意気込みを見せた。
指導した岡本さんは「ラジオ体操はいろいろな動きが詰まった体操。いつでもどこでも誰とでもできる運動なので、若いうちにラジオ体操を経験し、世代間交流などにもつなげてもらえれば」と話していた。
同コンクールには例年、400チーム以上が出場するが、三郷市内の小学校は優勝を含め上位10位以内に入賞するチームも多く、ラジオ体操を通じた児童の育成が盛んな地域でもある。