暑さが本格化するのを前に、｢熱中症予防講演会｣が6月18日、三郷市の三郷中央におどりプラザで開かれ、日本テレビ｢スッキリ‼｣の気象予報担当を長年務めた、気象予報士で三郷市PR大使の藤富郷氏(48)が｢日傘を積極的に活用して｣と呼びかけた。
テーマは、今夏の暑さ予測と熱中症予防のポイント。同氏の講演は毎年恒例で、今年は28人が受講した。
講演会ではまず、市健康推進課長の園田朝清さんが、｢昨年、三郷市では熱中症による緊急搬送が70人弱出た｣と述べ、真夏を控えた時期に熱中症を知り、未然に防ぐことが大事と訴えた。
藤富さんは、｢暑さを知ることで自分を守る｣ことについて、ゆっくりした口調でわかりやすく説明した。呼吸からの熱量は少ないため、マスク着用で熱中症のリスクは高まる。さらに帽子やアームカバーは放熱･発汗を妨げるため着用を避ける。代わりに日傘を推奨。｢ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、日傘男子になりましょう｣と笑いを誘った。
また、暑さ対策や気象条件で暑さが変わる天気図などを説明。来場者は熱心に耳を傾けていた。
70代女性は｢10個のうち1個でも収穫があればいいと思って来ました｣と話し、息子の巧喜くん(12)、陽南斗くん(9)と一緒に親子で参加した中島さおりさん(45)は｢息子たちがテニスをやっているので、予防や対策を知ってもらえたら｣と話した。
講演会の最後には藤富さんにじゃんけんで勝った人に｢日傘をプレゼント❢｣が行われ、吉田冨美江さん(75)が勝ち取った。｢講演会はわかりやすかったし、日傘もいただけて二重の喜びです｣とほおを緩ませた。
藤富さんは最後、｢一つでも役立ってほしい。予報、予想に備える。来場者は周りの人に伝えてほしい｣と締めくくった。 (都)