年齢や障害の有無などを問わず、誰でも楽しめるスポーツ「カーレット」を草加市で普及させようと、県カーレット協会の染野政夫会長が18日、同市松原児童青少年交流センター「miraton(ミラトン)」で体験会を実施した。
カーレットは卓上で行うカーリングのようなもの。全長3㍍60、幅60㌢の軽い樹脂素材マットの上で手のひらサイズのストーンを滑らせ、相手より的の中心寄りに止めると得点になる。途中にエプロンという枠があり、ビリヤードのようにクッションとしてもよい。カーリングのようなゲーム性とストーンのはじける音に魅了される人も多い。ストーンには正規版と素材や重さが違うライト版があり、大会によって異なる。
染野さん(77)は昨年12月から同市松原団地内で活動を始め、これまで13回ほど体験会を開いて楽しさをPRしてきた。現在では3歳から90代までの約40人が会員となっている。7月までをめどに「県カーレット協会草加支部」を立ち上げたいと意気込んでいる。
この日の体験会には、親子連れや高齢者仲間など30人が参加。体験会の参加回数でチーム分けし1ゲームごとにメンバーを入れ替えた。参加者は「惜しい」「すごい、上手」などと敵味方問わず声援を送りながら、楽しそうにプレーしていた。
カーレット歴1か月半の田畑長次郎さん(66)は「年齢や身体のハンデもなく真剣勝負できるところにはまった。特にはじける音が心地よく、今後も続けたい」。始めて3か月の中山道子さん(76)は「勝敗関係なく、上手なプレーができた時は喜び合い、うまくいかなかった時は励まし合う楽しいスポーツ。褒められるとうれしくて、心身ともに健康でいられる。体が動く限り続けたい」と喜んでいた。
染野さんは「カーレットは日本で生まれたコミュニケーションと頭脳のスポーツ。ゲームを通じて世代を問わず楽しみ、相手を尊重する心や感謝の気持ちを育むことができるので、草加で広く根づくよう普及させていきたい」と話していた。
<問い合わせ>県カーレット協会の染野さん☎080・4364・1122。