癒やしの古民家カフェ
越谷市のレイクタウン近くにこのほど、古民家をリノベーションしたレストラン「a.myu&village(ア・ミュー・アンド・ビレッジ)」がオープンした。コンセプトは古民家、心、体の3つの「再生」。気持ちよく改装された飲食スペースで、スパイシーな食事を楽しみながら、疲れた心と体を癒やせる場所にという狙いだ。
オープンしたのは、加藤広美さん(48)。同市大成町2の70の6の県道脇にある古民家を改装して、カレーやキッシュなどを出している。
加藤さんは20年前、オリジナルのアパレルブランド「a.myu wardrobe(ア・ミュー・ワードローブ)」を立ち上げ、自らデザインしたオールハンドメイドの婦人服をネット販売してきた。一昨年5月、コロナ禍でも何か新しく始めようと、越谷市場にフルーツサンドの店をオープンした。さらに移転先を探していたところ、この古民家をひと目で気に入った。持ち主が以前、同じ市場で食堂を営んでいたと知り、縁を感じたという。
リノベのプロデュースは、古民家再生や家具などのリノベを行っているbulliyard(ブリヤード)のりゅーじろうさんに依頼。天井板をはがすなどの作業は、夫の学さん(50)にユーチューブの動画を見せ、自力で行った。
メニューは、善光寺味噌(みそ)と発酵バターのキッシュロレーヌ、チキンソテーのデーツとブルーベリーソース、トマトのガスパチョなどがついた「おすすめプレートセット」1380円、スパイスカレー、季節の彩(いろどり)野菜のせがサラダ付きで1280円など。おかゆのガトーショコラをカラメルと一緒に乗せたプリンなどの新商品も登場した。
営業時間は午前11時30分から午後6時まで。月曜定休。
さらに、ヨモギを煎(せん)じた蒸気を浴びる、韓国で流行の「よもぎ蒸しサロン」を、9月をめどに開始するほか、手作り作品などを販売できるレンタルスペースも計画している。
加藤さんは「古民家の温かい雰囲気の中で、五感をフルに使って、自分の心と会話できる場所になれば」と話している。
<問い合わせ>a.myu&village☎907・1355(予定)。