草加市内で音楽活動を行うNPO法人「草加ジュニアオーケストラ」(百瀬皓理事長)がこのほど、同市立中央公民館で「創立30周年記念コンサート(ファミリーコンサート)」を開き、来場者が美しい音色に耳を傾けた。
今回は、コロナ禍以降、初めて入場制限のないコンサート。
コンサートは「合唱団」「弦の部(育成クラス)」「弦の部(オーケストラクラス)」「管の部」「オーケストラ合奏」の5部制。「君をのせて」や「ビリーブ」などの合唱や、「翼をください」「ロッキーのテーマ」、ビゼーの「カルメン」より第1組曲などが演奏された。
同団体は、草加市が1993年5月に〝音楽都市宣言〟をしたのを機に、同公民館の事業として始まった。5年後には「草加ジュニアオーケストラ」として活動を開始し、2003年にNPO法人化、08年に「草加児童合唱団」と合併。現在、小学生から高校生まで約80人が参加している。
毎年、「ファミリーコンサート」と「青少年コンサート」を開催していたが、コロナ禍で一昨年からコンサートが中止となり、弦合奏、管合奏という形で規模を縮小して行っていた。昨年ようやく「オーケストラの部」が復活し、今回のコンサートへとつながった。
百瀬理事長は「これまでは不完全燃焼だった。今回、入場制限もなくオーケストラで演奏できたことがうれしい。子どもや来場者らもみんな喜んでいた」と話し、「今後も草加市の『音楽都市宣言』を背負っていけるような活動を行い、多くの児童や青少年の情操教育や精神教育になるよう、環境を充実させていく」と意気込みを示した。