越谷市

越谷/県立大生らが被災地支援で報告会 「能登地震・豪雨」 

能登半島の現状について意見を交わす学生たち
能登半島の現状について意見を交わす学生たち


 昨年、能登半島地震と豪雨に見舞われた石川県の被災地で支援活動を行っている県内3大学の学生による第2回報告会がこのほど、鴻巣市の県防災学習センターで開かれ、来場した55人が熱心に耳を傾けた。
 企画したのは、県内の福祉系大学の災害支援活動を応援している「災害福祉学生活動支援ネットワークSAITAMA」。県立大学(越谷市三野宮)の災害ボランティアサークル「リンク」も共催団体として参加した。
 継続的に現地と関わってきた県立大学、聖学院大学、立正大学の学生ボランティアが、「情熱溢あふれる能登―人と街に触れて…」「能登半島地震・豪雨を受けて感じたことから防災・福祉の展開へ」「能登の魅力をみんなで知ろう あなたもきっと惹ひかれる能登のいいところ」の3テーマについて報告。後半は参加者を交えた話し合いが行われた。
 この1年、能登半島と関わり続け、報告会にも企画・運営メンバーとして携わったリンク代表の県立大学社会福祉子ども学科2年(当時)、塚本陽香さんは「1年を振り返る良い機会。今後は地域の防災力向上に努めたい」と語った。
 同大学で災害ボランティアの支援に携わっている川田虎男准教授は、「現地では今も、家の片付けだけでなく、仮設住宅等でのコミュニティーづくりの活動ニーズなどがあり、引き続き学生ボランティアの力が求められている」と述べ、県内の支援団と連携しながら活動を続けていく考えを強調した。