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「健康に関する講演会・幸齢者のつどい」がこのほど、越谷市大袋地区の60歳以上の住民を対象に同市北部市民会館で開かれ、153人が参加した。大袋公民館と大袋地区コミュニティ推進協議会の共催による事業で、住民たちは健康について学ぶとともに、三味線や演歌を楽しんだ。
講演会では、県立大学の北畠義典教授が「身体活動が認知機能に及ぼす良い影響とは?」をテーマに、エビデンス(研究結果)に基づき、体を動かす大切さについて話した。時折ユーモアを交えた話に、参加者は納得したようにうなずいていた。健康、特に病気や認知機能低下を心配する参加者は多く、北畠教授の話に明日からでも運動をしてみようと前向きに考えるようになった人もいた。
後半は、津軽三味線全国コンクール3代目チャンピオンの福居一大氏と、日本クラウン所属の演歌歌手、西郷ひろし氏が登場。福居氏の見事な手さばきと音色に参加者はくぎ付けになっていた。西郷氏は迫力ある歌唱を披露。最後の4曲は全員で合唱したり、参加者とデュエットしたりして楽しんだ。
「『幸』齢者のつどい」は、生きがいづくりを提供し、地域の高齢者が楽しく語らい、活気に満ちた生活を送ってもらいたいとの思いから名づけられた。今回のイベントは、目で見て、五感で楽しみ学ぶもので、近所の知人と参加することで交流も生まれ、フレイル予防にもつながるものと期待されている。