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越谷/南中・亀山さんに法務副大臣賞

中学生人権作文コンテスト

法務副大臣賞を受賞した亀山さん(右)と感謝状を贈られた武藤校長(中央)
法務副大臣賞を受賞した亀山さん(右)と感謝状を贈られた武藤校長(中央)


 「第43回全国中学生人権作文コンテスト中央大会」がこのほど行われ、6,450校、73万6,513人の応募作から、越谷市立南中学校2年、亀山陽人(はると)さん(14 )の「凡事徹底」が、全国4位に相当する法務副大臣賞を受賞した。さいたま地方法務局越谷支局の伊藤昌弘支局長が同校を訪れ、亀山さんに賞状、同校の武藤健司校長に感謝状を手渡した。
 亀山さんは、当たり前を徹底する「凡事徹底」を教わってきたにもかかわらず、サッカー仲間のガーナ人が外国人差別を受けた時、相手にやめるよう注意できなかった時の後悔を題材にした。仲間が体の大きさなどを差別用語でやゆされた時、亀山さんはしばらく怒りが収まらなかったという。最後は、誰であっても差別しない、当たり前のことを徹底すると締めくくった。
 同コンテストは、法務省と全国人権擁護委員連合会が主催し、各都道府県単位の地方大会で、優秀作品93編が中央大会表彰作品として決まった。次代を担う中学生に、家庭生活や学校生活での体験に基づく作文を通じて、人権への理解を深め、豊かな人権感覚を身につけてもらうことが目的だ。
 法務副大臣賞は、内閣総理大臣賞、法務大臣賞、文部科学大臣賞各1編に次ぐもの。亀山さんは「こんな大きな賞をもらったのは初めてで、驚いている」と喜ぶとともに、「人権問題は他人事じゃない。身近に起きていることを知ってほしい。人権が守られ、生活しやすいように変わっていくといい」と話していた。