越谷市

越谷/絵本作家が創作秘話 東萌短大で

紙芝居や読み聞かせも

とよたさんの話を聞く学生ら
とよたさんの話を聞く学生ら


 埼玉東萌短期大学(高橋美枝学長、越谷市新越谷)でこのほど、地域住民約100人が参加して、「絵本と紙芝居のいちにち~作家とよたかずひこさんと一緒にあそぼう~」が行われた。
 絵本作家のとよたかずひこさん(77)による自作の紙芝居実演や絵本の読み語りのほか、創作秘話、新しい作品の紹介など貴重な話が満載。参加した約40人の子どもたちも、とよたさんの作品世界に引き込まれていた。参加者からは「とても楽しかった。また、参加したい」「子どもが繰り返し読んでいる絵本の作家のお話を聞けてうれしかった」「すてきな思い出ができた」との声が聞かれた。
 その後のサイン会では、とよたさんが一人一人と丁寧に会話しながら、サインと絵を描いた。サインをしてもらった人は「宝物です」と喜んでいた。
 とよたさんは、「子育て中の若いお父さんも一緒に参加してくれたことがうれしかった。広い空間でリラックスしながら話を聞いてくれたことで、子どもたちとのやりとりなども自然にできた」と話していた。
 午後には、とよたさんによる同短大卒業生を対象とした講演会や、認定絵本士取得者・受講者の茶話会も開催された。保育者支援・地域貢献センター長で附属図書館長の前徳明子教授は、「初めてのイベントだったが、大勢の地域の方に参加いただけ、特にたくさんのお子さまにも参加していただけたことがうれしい」と喜ぶとともに、「卒業生の参加も多く、大人も楽しめる内容で、学びと癒やしの一日となった。とよたさんの所作、一つ一つの丁寧さを見習っていきたい」と話していた。
 とよたさんは今年4月から同短大客員教授に就任する。