最新のニュース 越谷市

越谷/山﨑家の内蔵、国の文化財に

国の登録有形文化財に登録された山﨑家住宅内蔵
国の登録有形文化財に登録された山﨑家住宅内蔵


 国の文化審議会は21日、越谷市越ヶ谷3の旧山﨑家住宅(油長)内蔵を国の登録有形文化財(建造物)として登録するよう文部科学相に答申した。越谷市が同日、発表した。官報告示を経て正式に同文化財となる。
 旧山﨑家は旧日光街道・越ヶ谷宿の中心部にあった名家で、13代当主は国学者、平田篤胤(あつたね)の高弟、経済的支援者として知られた。
 かつては街道に面して主屋(店)があり、その奥に内蔵、米蔵、粕蔵が並んでいたが、2014年に内蔵以外はすべて解体され、内蔵だけが曳家(ひきや)、修復の上で同市に寄贈され、地域交流拠点「油長内蔵」として公開されている。
 内蔵は肥料商の家財蔵で、江戸後期の建築。土蔵造2階建て、桟瓦葺(さんかわらぶき)、建築面積24平方メートル。小規模だが、重厚な土蔵となっている。
 今回の登録により、同市内の登録有形文化財は6か所17件となる。