人形劇や演奏に歓声

越谷市東越谷の越谷保育専門学校(美入昌男校長)の1、2年有志グループが2月27日、同校付属幼稚園の誕生会行事で楽器演奏や人形劇を行い、お祝いに花を添えた。
参加したのは「The Feels」の11人。今年1月、学生と園児で連れん凧だこを揚げてから、「もう少し何かできないか」と模索していたところ、園側からオファーがあった。
舞台に上がった学生たちは、パペット人形で園児の目を引き付けた。「大きな声で僕の名前を呼んで!」。パペットが促すと、園児たちの大きな声が場内に広がった。パペットが司会を務め終わると、今度は楽器が登場。見たことのない美しい音色のハンドベル、園児も使っている鍵盤ハーモニカ、小学校で使うリコーダー、フルートやサックスに園児らは大喜びだ。曲も、マツケンサンバやスタジオジブリの映画などみんなが知っている曲を集めた。
最後は、みんなで「幸せなら手をたたこう」を歌い、大いに盛り上がった。リーダーの藤田玲菜さん(31)は「生の楽器に触れることはあまりないので、今回やってみた。人形を使って、かけ合いをしながら進めれば、子どもも飽きない。とにかく楽しくやる」と話し、園児、保護者ら300人の前で最後までやり通した。
メンバーは、学んだことを地域貢献、社会貢献につなげようと、実習の合間を縫って練習を重ねてきた。「それが結果的に学習のまとめになっている。現場で取り組めることが一番の勉強」と、同校専任教員の元木廉さんも生き生きした学生たちの姿を目を細めて見ていた。