三郷市新和の鉄鋼製品の製造・リサイクル業「JFE条鋼東部製造所」(酒井直樹所長)が5日、同市社会福祉協議会(山﨑利吉会長)に大人用車いす4台を寄贈し、同社協で寄贈式が行われた。

今回寄贈された車いすは昨年までと同様、介助でも自走でも使えるもの。骨折や病気、事故などで一時的に車いすが必要な場合や、小学校での福祉体験授業、介護保険で車いすを利用できるようになるまでのつなぎとして利用されている。寄贈式で山﨑会長は「少子高齢化を迎え、車いすは市民の需要が高い」と強調。「長年の支援に感謝したい」として酒井所長に感謝状を手渡した。酒井所長は「けがや病気をされた市民の移動手段や小中学校での体験などで車いすを利用していると聞く。今後も地域に貢献していきたいと考えているので、ぜひ、福祉推進に活用していただきたい」と話した。
同社では2011年の東日本大震災を機に、地域に根差した社会貢献活動を考え、翌12年から寄贈を開始。これまでに車いすやマッサージチェア、血圧計、長いす、高齢者疑似体験セットなど、施設や教育で使えるものを幅広く寄贈してきた。同社協で昨年4月から今年2月末までに貸し出した車いすは延べ146台。このうち市民への貸し出しは109台、福祉教育や人権教育などを行う小中学校や市内団体への貸し出しは37台となっている。