越谷市

越谷/災害時への対応学ぶ

防災講座に25人

災害への備えについて話す今井さん
災害への備えについて話す今井さん

 「いざという時焦らないための防災講座~災害の知識あれこれ~」がこのほど、越谷市荻島地区センター・公民館で行われ、市内在住の女性16人、男性9人が集まった。NPO法人復興イメージトレーニング協会の今井裕子代表理事を招き、荻島公民館の主催で、同市男女共同参画支援センター「ほっと越谷」の出前講座として実施された。
 今井さんは、身近で起きた八潮陥没事故から話を始めた。急に発生した災害でな災害が起こると、行政も混乱して情報が遅くなる。情報も少ない。デマや憶測が飛び交うが、焦らず、自分の周りから片付けて情報を待つことが必要だと今井さんは言う。焦って飛び出し、デマに流されることがもっとも危険だからだ。
 次に、防災時の持ち物について触れた。浸水すると30㌢でドアが開かなくなる。その前に、同市内の浸水実績マップを活用して、避難するように勧めた。その際の持ち物は、避難所にるための傘、中に水が入ると歩けない長靴は不可で運動靴がベストだ。日頃から、隣近所と関係性を作っておく。そして3日分の食料を用意することが必要だ。被災地がテレビなどで映されると、物資が運ばれてくるものが多いが、実際に物資が来るのは発災の3日目くらいから。「それを忘れないで、食料や好きなお菓子などを用意しておいてほしい」と話した。
 終了後、祖父から関東大震災の話を聞いて育ったという竹内和子さん(81)は、「孫たちには、今はよそごとかもしれないが、大きな震災が来たらわからないと常に話している。講習会で知識を得ることはいいこと」と話した。服部きみえさん(70)は「水とカップ麺などの備蓄はしている。ラジオはいつも仕事で携帯している。今日はいい勉強になった」と気を引き締めていた。