越谷市

越谷/救命の協力者12人に感謝状

越谷市消防局

感謝状を授与された小林夫妻(下段右)
感謝状を授与された小林夫妻(下段右)

 越谷市消防局(中井淳消防長)は2月19日、心肺停止で倒れていた男性に対し、連携して胸骨圧迫やAED(体外式除細動器)を使って応急処置を行った小林優太さん(36)、みどりさん(37)夫妻や、イオンの従業員ら計12人に感謝状を贈呈した。
 1月26日に越谷市レイクタウンのイオンレイクタウンmori1階で、52歳男性が心肺停止で倒れているのをイオンの従業員が発見、119番通報した。さらにAEDを手配中、たまたま買い物をしていた小林さん夫妻が駆け寄り、胸骨圧迫を行い救助に協力した。
 優太さんは東京消防庁の職員で、救急救命士の資格を持っていた。また、みどりさんは看護士だったこともあり、迅速かつ適切な処置ができた。優太さんは「呼吸の確認をしてすぐに胸骨圧迫を始めた。いつもは救急隊として現場に行く。その前に処置をすることはあまりなかったので、今回のことは今後に生かせる」と話した。
 また、イオンでは毎年、職員向けの救命講習会を開いていたことも、今回の救命処置につながった。その後、男性は社会復帰を果たしたという。
 中井消防長は「12人が迅速かつ適切な行動を取ったことで尊い命が救われた」と感謝していた。