文化祭に箸など1000点

「第52回大相模地区文化祭」が2月23日、越谷市の大相模地区センター・公民館で行われ、菊池節夫さん(92)が「お箸の文化展」を開催した。
長いもの、カラフルなもの、木彫りのもの、さまざまな箸が所狭しと並べられた。箸の収集家の菊池さんが中学校の教員時代から集めたもので、その一部、1000点ほどが展示された。
集め始めすでに半世紀。きっかけは、中学教員時代の文化祭でクラスの出し物を話し合った時に「箸で遊ぼう」という企画が上がったこと。そこから菊池さんの箸集めが始まった。
箸の他には、箸置きや箸を入れる袋など、箸にまつわるもの全てが対象だ。日本だけでは飽き足らず、中国、スペイン、ドイツ、フランスなど各国を回り、自分の足で箸を買い求めた。時には、大使館に行って、求める箸をお願いしたことも。トルコでは、遊覧船に乗った時の箸置きを買い求めたこともあった。
展示会では、菊池さんが来場者に箸について詳しく説明した。来場者は「すごいですね、こんな形の箸があるんですね」とうっとり。その度に菊池さんは購入した時の思い出を語っていた。
8月4日は「箸の日」、全国各地で箸のまつりが開催されている。菊池さんは今もイベントに参加している。珍しい箸の収集は今後も続きそうだ。
文化祭ではこの他、大相模水彩クラブ、大相模地区民生委員・児童委員協議会、茂木一弘氏の色鉛筆画などの展示も行われた。