八潮市 最新のニュース

八潮/八潮ブランドに「デキテク」 キャンプ用品が認定

研磨加工の「大研」 林社長が優良技術者に

 八潮市は3日、今年度に市内で生産された製品を市の資産として認定する「八潮ブランド認定式」と、産業技術者・技能者を認定する「八潮市優良技術者及び技能者表彰式」を行い、認定証などを授与した。

八潮ブランドに認定された「Deki Tech」の中村代表(左から2人目)と、優良技術者及び技能者に認定された林社長(同3人目)


 「八潮ブランド」に認定されたのは、同市を中心に、その近郊の町工場などで作る異業種合同会社「Deki Tech (デキテク)」(中村忠裕代表)の多機能キャンプテーブル「A38grate」と同製品の多機能アタッチメント「38GT310」。両方合わせても約1・6㌔と軽量で持ち運びにも優れ、災害対策などにも使用出来る点などが高く評価された。また、昨年、市のふるさと納税返礼品に採用されて以降、国内外から数多くの注文があるという。

 一方、「八潮市優良技術者及び技能者」に認定されたのは、大型タンクの研磨加工業者「大研」の林太介社長。林さんは主に化粧品企業や食品関連企業の工場で使用する大型タンクの研磨(大きいもので全長約5㍍、重さ約10㌧)を請け負っている。研磨機を持ってタンク内に入り、全て手作業で研磨を行っている。力加減や研磨時間は見た目や手触りなど、長年の経験と感覚を生かして見極め、顧客から求められている以上の品質にこだわっていることが高く評価された。

 中村さんは「今回の受賞を重く受け止め、八潮市の名に恥じないよう、今後も精進していく」と強調。林さんは「まだまだ研さんの日々。技術者から匠と呼ばれるよう今後も技術力を磨いていきたい」と話した。

 大山忍市長は、多機能キャンプテーブルなどについて「多機能な点に加え、持ち運びもしやすい形状。今後、防災用品として各防災倉庫に常備していきたい一品」、研磨については「ステンレス鋼は加工が難しい。一層技術力を高めていただき、今後の活躍にも期待したい」と述べ、それぞれを激励した。