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越谷/越ヶ谷宿の魅力を発信

プロ5人がポスター制作

福田晃市長(後列中央)らとポスターを披露するクリエイターたち
福田晃市長(後列中央)らとポスターを披露するクリエイターたち


 越谷市は市内クリエイターたちと協働して、旧日光街道越ヶ谷宿のプロモーションポスターを制作し、2月19日に市役所でお披露目セレモニーを行った。
 同市は地域の魅力を内外に発信するシティープロモーションの一環として、地元クリエイターによる地域課題の解決に取り組む「『Rethink Creator PROJECT』地域デザインファクトリー」に参画。そこでの議論から「地元の人が地元の魅力を発見・発信する」視点でポスターを制作することになり、越谷を拠点に活躍するクリエイティブディレクター・コピーライターの石川久士さん、アートディレクター・デザイナーの石川真理花さん、高浜崇さん、山崎真代さん、フォトグラファーの梅津優子さんらが制作に参加した。
 テーマは二つ。「越ヶ谷宿を歩こう。」(4種8パターン)は、春夏秋冬ごとに「ハレの日」(非日常)と「ケの日」(日常)の魅力的なワンシーンを表した写真を大きく配置。まちに暮らす人々の愛着を育み、越ヶ谷宿へ繰り出したくなるように、季節の移り変わりに合わせて制作した。

越ヶ谷宿PRのため制作されたポスターの一つ
越ヶ谷宿PRのため制作されたポスターの一つ


 もう一つは「幕の内伝統」(3パターン)。同市にゆかりのある徳川家の家紋、葵あおいを取り入れたマークとともに、徳川宗家第18代当主、徳川恒孝氏の書を配置。雛ひな人形や蔵など越谷を代表する写真を配して、市外の人にも歴史と伝統がある街として訴求している。
 越ヶ谷宿は日本橋から数えて3番目の日光街道、奥州街道の宿場町で、徳川家康や二代将軍・秀忠が鷹(たか)狩りにたびたび訪れた。120年前の屋敷、「旧大野邸」をリノベーションした複合施設「はかり屋」、江戸時代にみそを醸造・販売していた店の味み噌そ蔵をリノベーションした「糀屋(こうじや)」、江戸後期創業の商家で、同市初の登録有形文化財となった「木下半助商店」、名家「小泉家住宅」など当時をしのばせる見どころが多い。
 同市は今後、ポスターを市内の商店会や商業施設、飲食店、駅、旧日光街道関連スポットなどに貼り出し、越ヶ谷宿の魅力発信に取り組んでいくとしている。
 地域デザインファクトリーは、クリエイティブによって企業や社会の課題解決を行うためのプラットフォーム作りを行っている「クリエイターズマッチ」(東京都港区、呉京樹代表取締役)が、観光PRなど具体的な「実践の場」として提供している。

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