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地域を彩るアイデア発表 まち未来創造塾

さまざまな活性策を発表した「まち未来創造塾」のメンバー
さまざまな活性策を発表した「まち未来創造塾」のメンバー

 こしがや「まち未来創造塾」の第9期成果発表会が2月15日、越谷市レイクタウンの水辺のまちづくり館で行われた。発表会では、越谷の未来を彩るアイデアを練ってきた塾生が1年間の集大成を発表した。
 「こども・文化チーム」は、「こどもと作る新しい文化」を発表。子どもたちにきっかけや体験を通して居場所を作ってもらうものだ。「食と農チーム」は「食と農の大風呂敷」をテーマに、越谷産の食材を使ったレシピコンテスト開催を打ち出した。
 「伝統未来チーム」は、「伝統の未来はおいしい」というキャッチコピーで、越谷名物の煎餅「越谷ふあり」と「越谷伝統工芸」を合体させたフレーバー開発コンテストを企画した。「水辺・健康・スポーツチーム」は、「川のある風景」の明日をテーマに新たな水辺の活用を掲げた。
 「まち未来創造塾」は、越谷市を「集客交流(観光交流)都市」とすることを目標に、地域を担う優れた人材を輩出することや、地域ならではのビジネスを創出することを目的に、2015年11月に開校した。これまでに180人以上の塾生が参加している。毎月第3土曜日に講義、ワークショップ、事業創出プランの計画立案などを行い、同市を盛り上げる目的意識を持った仲間と学び、実践する塾だ。
 9期では丁野朗塾長らから地域振興を学び、新たなグループを編成して、文化庁が認定する100年続く食文化「100年フード」や久伊豆神社例大祭「越ヶ谷秋まつり」について考えた。また、同祭りの応援団としてクラウドファンディングによる資金集めを手伝い、昨年10月の「産業フェスタ」では100年フード「越谷鴨かもネギ鍋」を広めた。11月には、まちのブランディングで先進的な取り組みを行っている群馬県桐生市を視察した。
 これまでのディスカッションでは、越谷は「ルーラル」(田舎)と「アーバン」(都会)の両面を持っている地域で、「ルーバンシティ」と言うのがふさわしいと盛り上がった。「自分たちの子どもにとって故郷となる越谷を、もっともっと楽しく、にぎやかなまちにしたい。みんなに自慢できるまちにしたい。帰ってきたくなるまちにしたい。そんな思いで自分たちができることに取り組む」と丁野塾長は話した。
 越谷市観光協会の中村将義事務局長は「今後、さらにブラッシュアップして大きなイベントを考えている」と話していた。