越谷市

越谷/働く女性の健康課題学ぶ

女性の健康課題について語る西山さん
女性の健康課題について語る西山さん

 「あなたが知れば会社は成長する!~働く女性が抱える健康課題~」が1月29日、越谷市男女共同参画支援センターで、大塚製薬の西山和枝さんを講師に迎えて行われた。テーマに関心のある男女7人が参加した。
 「女性の健康」について考える企業は、年々増加傾向にあるが、まだまだ社会には浸透していない。一方で、月経や更年期などの女性特有の健康課題による労働損失などの経済損失は社会全体で約3・4兆円と推定されている。女性活躍度の高い企業は、株価パフォーマンスが高く、女性の健康の取り組みをしているところが多い。企業の業績アップや持続的な成長を促すために、男性や企業の経営者にも「女性の健康」を知ってもらおうというのが、今回の目的だった。
 講座では、女性の健康の取り組みである「知る」、「気づく」、「相談する」、「対処する」について学んだ。まずは健康情報を入手する「知る」だ。足がむくみ、原因がPMS(月経前症候群)だと知り怖くなった人がいたという例を西山さんは上げた。「知らないことは怖い」そのためにはかかりつけ医を持ち、年に1回検診に行くことが好ましいと言う。それによって「対処」ができ、生き生きと活躍できるからだ。
 質問コーナーでは、「低用量ピルを服用したら、妊娠に影響があるか」という質問が出た。西山さんは「先生に勧められたものなら影響がないと思っていい」と女性の不安を取り除いた。いつの時代も女性にとってPMSの対策は悩みの種だ。反面、まだ女性の健康課題について、上司など周囲に伝えやすい環境はできていないところが多い。そのため「女性特有の健康課題を会社全体で、周りに言える環境づくりが必要」だと西山さんは、訴え続けている。
 今回、就活を控える大学生(19)が、母親(54)と一緒に参加した。「大学でもナプキンや性の講習会をしているところがある。興味を持つために来た」と言う。講座内容はアーカイブ配信で視聴可。申し込みは「ほっと越谷」で検索を。