草加市瀬崎の浅間神社で9日、「子ども豆まき」が行われ、多くの来場者でにぎわった。
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同神社内の神楽殿に30世帯50人が6組に分かれて上がり、役員の「鬼は外、福は内」のかけ声に合わせて豆や菓子などの〝福〟をまくと、来場した人々から「こっちに投げて」という声が上がった。
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子どもたちが豆をまくのは昨年に続き2回目。申し込み開始からすぐに予約が埋まる盛況ぶりだった。「子どもたちに神事にまつわる貴重な体験をさせてくれるのは知る限りここしかない」という声も出ていた。
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本来、春の節分(今年は2月2日)に神事の「追儺式」と共に行われるが、当日は降雪予報も出るあいにくの天候だったため、神楽殿に上がる人々に万一のことがあってはならないと事前に順延を決めた。
氏子総代の浅古八郎さん(80)は「時間はかかるが、文化継承のため子どもたちに体験してもらうことが重要。思い出作りはもちろん、これを機に神社の歴史を知ってもらいたい」と強調。「今後も地域コミュニティーの核となるような行事を続けていければ」と話していた。