県立草加西高校(沖田潤子校長)は10月18日、お笑い芸人で人権活動家のスマイリーキクチさんを招き、全校生徒676人を対象とした人権教育講演会を実施した。
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キクチさんは、88年に発生した殺人事件の犯人・関係者だというデマが99年から10年近くインターネット上に流されたことがきっかけで誹謗中傷や脅迫などを受け続けてきた。講演会ではこうした経験を基に、SNSの炎上(非難が殺到して収まりがつかない状態)や、デジタルタトゥー(一度拡散された情報が半永久的にインターネット上に残ること)などについて説明。被害者や加害者にならないためにどう相手と接するか、SNSの注意点やトラブルに巻き込まれた場合の対処法などについても言及し、「情報リテラシー(収集した情報が正しいかを認識する学習能力)を高めてほしい」と述べた。
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2年生の浅井沙彩さん(16)は「インターネットは正しい使い方をしないと危険だと認識はしていた。今後も個人情報が残り続けないように、間違った使い方は避けていきたい」と話していた。
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最後にキクチさんは「表現の自由は、言論の責任の上に成り立っている」と強調。「言葉のナイフで誰でも被害者や加害者になる危険性がある。スマートフォンのコントロールやフィルタリング(未成年者による違法・有害なサイトへのアクセスを制限するサービス)ではなく、心のコントロールやフィルタリングを学んでもらいたい。インターネットは便利なものなので、正しく利用して」と述べた。