越谷市・小鹿野町 交流記念で
越谷市は、今年2月から「苗木のホームステイ」で参加家庭に育ててもらっていた苗木の植樹体験を、このほど小鹿野町で開かれた「こしがや・おがの交流植樹イベント~第75回全国植樹祭200日前記念イベント~」で実施した。
植樹には越谷市から34人、小鹿野町から21人が参加。越谷の参加者は、約9か月間かけて育てたモミジの苗木を抱え、バスで同町へ向かった。苗木は当初に比べて2倍ほどに成長し、持つのが大変なほど。「わが子のように愛着が湧いた」と大切に扱った。
植樹場所となった「こしがや・おがの交流の森」では、福田晃市長と森真太郎町長が記念植樹と記念碑の除幕を行った。参加者は、苗木を提供し、育て方も教えてくれた同町の加藤佳英さん(通称・もみじい)から植樹のレクチャーを受けた後、育てた苗木を穴に植え、柔らかい土をかけて植樹した。最後にシカによる食害を防ぐためにシカよけをかぶせ、苗木のホームステイを終了させた。
同市は昨年5月、小鹿野町と「森林設備の実施に関する協定」を締結。森林の保全や地球温暖化対策を推進し、森林を活用した自然体験を伴う交流を実施することを決めた。植樹はその一環で、森林環境譲与税を活用して実施した。
参加者は「命の大切さを感じることができた」、「森の一部を育てられてうれしい」、「また機会があったら参加したい」などと話していた。