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”コロナ”に挑む企業紹介・商品開発など17例、冊子を発行

2021.4.5(吉川市)
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 吉川市は、アイデアや新たな挑戦で、懸命にコロナ禍の生き残り策を図る市内の企業を紹介する冊子「新しい未来へジャンプ?」(A4判、38n)を作成した。紹介されているのは、新たなマスク作りや足踏み式消毒スタンドの開発など、市の「新型コロナウイルス感染症対応事業支援」補助金対象の17事例。特に取材から撮影、本文作成、レイアウトまで市職員が行っており、「各企業の熱意や頑張りぶりが、ストレートに伝わってくる内容になった」(同市商工課)と話し、地域と企業が一体となってコロナ対策に取り組むきっかけになれば、と期待する。

 同市は、「新型コロナウイルス感染症対応事業支援補助金」など企業への独自の支援を行っているが、各企業が社員のアイデアや新規事業で、懸命に「生き残り策」に取り組む姿を、市民や他企業に知ってもらおうと、冊子作成を企画した。

 内容は、技術を生かして新たにマスク作りに挑戦した縫製会社、足踏み式の消毒スタンドを開発した金属加工会社、感染予防策を徹底した飲食店などを詳細に取材して紹介している。

 同市中野の縫製会社「生田プリーツ」(生田完治社長)は昨年5月、新型コロナウイルス感染症対策として繰り返し洗って使える抗菌布マスクを考案し、ヒット商品になった。当時、マスクが手に入りにくくなったため、創業45年の同社の縫製技術を生かそうと考案した。生地は二重で、表地はコットンのナチュラル感を生かした素朴な風合い。内側に抗菌・抗ウイルス作用が確認されている「クレンゼ」と呼ばれる特殊な生地を使用した。

 同社専務取締役の生田貴之さん(43)は「布マスクを作り、市内の福祉施設などに寄付しようかと考えた。初めて作るので、いろいろ考えたが、抗菌作用のある生地を使うことを思いついた」と話す。

 同市のキャラクター「なまりん」をプリントしたものが特に好評でヒットした。

 また、「焼肉家ごんたか」(同市木売新田)は、昨年の緊急事態宣言で休業中に従業員らがアイデアを出し、「テーブルごとに仕切り版を設置」、「肉を取るトングを使用時にはビニール手袋を使用してもらう」など感染対策を徹底し、現在も営業を続けている。

 同市商工課は「市職員が慣れない取材ながら、経営者らに直接会うことで、企業の熱意が直に伝わる冊子になった。冊子を通じて地域が一丸となってコロナ対策を進め、コロナ後の発展へつなげていければ」と話す。同市は企業の担当者へのインタビュー動画(約6分)も制作し、同市公式ホームページの公式YouTubeで公開している。

 冊子は計2000部発行し、市内公共施設で配布している。

<問い合わせ>吉川市商工課TEL982・9697。
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