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流山橋上流に新橋着工・渋滞解消へ23年度開通目指す

2018.7.2(三郷市)
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 三郷市と千葉県流山市を結ぶ江戸川に架かる「流山橋」の慢性的な渋滞解消などのため、県はこのほど、2023年度開通を目指し、「三郷流山橋有料道路」の本体工事に今年度中にも着手すると発表した。新たな橋が建設されるのは、流山橋の上流約2キロの地点。同橋周辺地域の慢性的な渋滞緩和のほか、東京外環自動車道や常磐自動車道へのアクセス向上、近くの大型商業施設への集客など大きな経済効果も期待される。江戸川に架かる橋が少なく、埼玉、千葉両県の住民にとって、「新橋」建設は悲願だったが、両県の20年にわたる協議の末、ようやく実現の運びとなる。

 新橋は、三郷市前間の県道三郷松伏線と千葉県流山市三輪野山の松戸野田線結ぶ、全長約2`。暫定的に片側一車線で整備して開通させ、交通量の状況に合わせて、将来的に片側二車線化を検討する。事業費は約170億円で埼玉県は約84億円を負担する。

 現在の流山橋の上、下流には、約7`上流の「玉葉橋」(吉川市―野田市)と、約4`下流の「上葛飾橋」(三郷市―松戸市、旧松戸三郷有料道路)があるが、それぞれ流山橋からは距離がある。このため、休日ともなれば、三郷市内の「ららぽーと新三郷」や家具用品チェーン店「イケア」などの大型商業施設に向かう千葉県側からの車が流山橋に集中し、大渋滞が起きる。一方、都心への利便性も高く、人口増加や物流施設の増加に伴って、渋滞は慢性化している。

 新橋が開通すれば、三郷市街地から千葉県流山市街地への車の移動時間は、30分から20分に短縮され、1日当たり約1万1千台が利用すると見込んでいる。通行料金は、軽自動車が100円、普通車が150円、大型車が250円などで、徴収期間は30年の見込み。

 県などは、新橋完成後の渋滞緩和による経済効果を1日当たり約140万円と試算し、年間5億円以上を見込んでいる。

 木津雅晟・三郷市長は「渋滞緩和や経済効果だけではなく、災害時には物資輸送の要になるなど、新橋の重要性は非常に高い」とし、「東京五輪には間に合わないが、市の将来展望や地域活性化、非常時の命綱としても1日も早い完成を願う」と話している。

 三郷市は、橋とつながった県道三郷松伏線で新たな渋滞が起きる可能性もあるとみて、有料道路の開通に合わせ、越谷流山線に接続するアクセス道路の整備を進める方針だ。

 三郷流山橋有料道路は1998年10月に都市計画決定。2013年に事業認可を得た。今年2月下旬には、橋の取り付け道路の工事がスタートしている。用地の取得率は約60%という。
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