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越谷市長に高橋氏3選・”市民党”で支持を拡大

2017.11.6(越谷市)
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 任期満了に伴う越谷市長選は10月29日に投開票され、現職の高橋努氏(74)(無所属)が、新人で前市議の畔上順平氏(41)(無所属、自民推薦)を破り、3選を果たした。当日有権者数は27万8141人。投票率は26・77%(前回31・73%)で過去最低を記録した。当選を決めた高橋氏は「安心度埼玉ナンバーワン、そして子どもたちに借金を残さない、市民が誇れる越谷を目指して頑張りたい」と抱負を語った。

 当選確実の報を受けて、高橋氏は事務所に集まった支援者を前に「2期8年の仕事が評価された結果。皆様のおかげでまた4年間、仕事ができる。安心度埼玉ナンバーワン、そして市民が誇れる越谷を目指して頑張りたい」とあいさつした。

 今回の選挙戦で、高橋氏は政党推薦を受けず、「市民党」として、政党色を薄めたことで幅広い層から支持を集めた。2015年に同市が県内2番目の中核市に移行したことや、市保健所の開設。全小中学校でのエアコン設置、子ども医療費支給範囲を入院、通院ともに中学校卒業まで拡大、新しい老人福祉センターの開設など2期8年の実績を強調した。

 3期目について、高橋氏は「水害など災害対策に引き続き力を入れ、新たに積極的に調整区域などの土地利用を図り、荻島地区に流通系・工業団地を造成する。立地を生かした産業の活性化で雇用の拡大を図り、『道の駅』の整備に取り組み、宿泊施設など観光基盤を整備し、環境事業を推進する」と強調した。

 さらに、子育て支援・教育関連では「子ども食堂・フードバンク支援や就学支援を拡充し、子どもの貧困対策を進める。小中学校ではトイレの洋式化を促進していく」などを重要施策として進める方針を示した。

 畔上氏は、市政の停滞を批判し、41歳の若さをアピールしながら「世代交代」を訴えた。市議1期目の挑戦で1級建築士としての経験や、若い世代を意識した政策を打ち出し、教育環境の整備などを訴えたが、若年層の関心は薄く浸透しなかった。

 今回の選挙は「争点のない選挙」として、有権者の関心の薄さが懸念されたほか、1週間前に衆院選が行われたためか、投票率が低迷した。高橋氏の得票も前回選挙より5000票以上も低かった。こうした中で3選を果たした高橋氏が、「市役所庁舎の建て替え」の課題や「子どもたちに借金を残さない施策」をどう進めていくか手腕が問われる。

高橋 努氏(たかはし・つとむ) 越谷市長、東埼玉資源環境組合管理者。日大法学部卒。越谷市職員を経て、1975年4月に社会党市議として初当選。6期23年務める。1998年7月に県議補選で初当選。4期務める。埼玉県東南部都市連絡調整会議会長も務める。家族は妻、長男夫婦、孫2人の6人家族。越谷市西新井322の4。越谷市出身。74歳。
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