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朝の30分間、一時預かり・越ヶ谷小学童保育室の保護者

2017.8.7(越谷市)
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 夏休み中は、30分早く預かります―。越谷市立越ヶ谷小学校の学童保育室に通う児童の親たちは、地元自治会の協力で、保育室が開所する午前8時の30分前から、向かいの自治会館で“一時預かり”する取り組みを始めた。昨年度まで、保育室は同小校舎内にあり、児童は開所前でも校庭で遊びながら開所を待てたが、今年度から保育室が東武鉄道高架下に移転し近くで待機できなくなり、都内などに仕事で通う親たちは「午前8時に子どもを送ると遅刻してしまう」と苦慮していた。一時預かりは、親たちが毎日交代で担当し、今月末まで続けるが、「子どもをいつでも安心して預けられる仕組みづくりを」と市当局に求めている。

 開所前の一時預かりを始めたのは、越ヶ谷小の学童保育室に通う児童の親たちの「越谷の学童保育について考える会」(岩岡由美子会長)。同小は、東武スカイツリーライン・越谷駅東口に近く、児童の急増で教室不足となり、3月まで校舎内にあった保育室は、4月から約80b離れた鉄道高架下に移転した。新しい保育室は鉄骨造り平屋建て(延床面積346・8平方b)で定員150人に対し、現在142人が通う。

 夏休みなどには、同市の規則で「保護者が開所の午前8時に児童を送り届ける」となっているが、午前8時では勤務先に遅刻してしまう。そこで、同会が考えたのが、県道を挟んで向かい側の「弥生町自治会館」の活用だ。同自治会の協力で、午前7時30分から8時まで、希望する児童7、8人を保護者のボランティア2、3人が毎日交代で預かり、8時には保育室に送り届ける仕組み。

 保育室が同小校内にあった昨年度までは、保護者は午前8時前に児童を校庭まで送り届けて出勤しても、児童らは校庭で遊びながら開所を待てた。しかし、保育室の移転でそれが出来なくなった。

 同会会長の岩岡さん(44)(会社員)は「子どもの安全を考えて場所を確保し、保護者同士で協力している。持ち回りで頑張っているが、保護者だけの対策では限界がある。市は午前8時前でも安心して預けられる仕組みを早く作ってほしい」と話す。自治会館と保育室の間の県道は交通量が多く、児童の横断には保護者の見守りが欠かせない。同会事務局長の同市議、大野保司さん(54)も「越ヶ谷小区域は共働き家庭が多いので、朝の開所時間を早めるなど市側は柔軟に対応してほしい」と訴える。

 同市の学童保育室は30校全校に合せて47室。2826人の定員に対し2757人(4月1日現在)を預かる。「待機児童」も249人(同)にのぼる。年間経費(人件費、水光熱費など)は約7億4480万円というが、同市子ども家庭部の藤城浩幸副部長は「保育時間の延長の必要性は感じており、内部で協議中。スタッフを確保して来年度以降に実施できるようにしたい」と話している。
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