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独自の技法で重厚感・市美術展本社賞の小西さん

2019.2.18(越谷市)
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 「第19回越谷市美術展覧会」(越谷市美術展覧会実行委員会、同市、同市教育委員会主催、東武よみうり新聞社協賛)の表彰式が16日、越谷コミュニティセンターで行われ、洋画部門で「東武よみうり新聞社賞」を受賞した元会社役員、小西功さん(74)(同市千間台西)らに表彰状と副賞が贈られた。 小西さんは一昨年の「第17回展」に続き2回目の受賞。

 小西さんの受賞作「錆びの世界」は、赤い錆びの上に金槌が描かれた50号の作品。画面いっぱいに錆びが描かれ、見るものを圧倒する。油彩のように見えるが水彩画。「透明水彩絵の具」を使い、10回以上重ね塗りした小西さん独自の技法だ。

 ここ数年、「錆び」を描いてきた小西さん。「忘れられた錆びた鉄にも用途があり、使った人がいる」とし、「今回は錆びた鉄の板に生活感のある、使いこまれた金槌を入れてみた」と話す。昨年夏、郷里の神戸市の「竹中大工道具博物館」で、大工道具を見ているうちに、アイデアを思いついた。完成までに3か月を要した。

 35歳の時、当時住んでいた草加市内の「油絵教室」に通ったが、仕事のため5年で断念。2003年、勤務地の佐賀市内の絵画教室で水彩画を習い、本格的に再開し、毎夜深夜に絵筆を握ってきた。

 昨年4月、50年勤めたレアメタル製造会社を退職。現在はレアメタルの歴史を調べて執筆し、出版を考えている。「これからも、鉄錆びをモチーフに見る人と一緒に感動できる作品に挑戦したい」と意欲を燃やす。