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ひょうたんで県知事賞・鈴木さん、見事な彩色で評価

2017.11.27(越谷市)
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 越谷市レイクタウン5丁目の無職、鈴木福太郎さん(74)が、所沢市役所市民ギャラリーで開催された「埼玉県ひょうたん作品展」(6日〜10日、県愛瓢会主催)で、最上位の「県知事賞」を受賞した。

 同展は「素のひょうたんの部」と「加工の部」があり、鈴木さんは、何色もの塗料を塗り、磨いて模様を浮き出させる技術を競う「加工の部」に2点出品し、見事受賞したもの。「加工の部」には、会員約50人が約300点を出品した。

 受賞作品は、高さ63a、直径1bのものと、高さ55a、直径1・2bのものに、「カーシュ」という漆入りの塗料で色をつけ、デザインしたもの。特に、赤と黒のまだら模様の作品は光沢があり、独特の存在感がある。「約1か月かけて、30回ほど塗料を重ね塗りし、さらに1か月かけて磨いた。受賞できるとは思っていなかった」と鈴木さん。

 鈴木さんは元東京都職員。15年前に、群馬県内の「道の駅」で展示されていた、大きなひょうたんの作品を見て、「衝撃を受け、自分も作ってみたい」と思った。早速、借りていた家庭菜園に購入した種をまいたのが始まり。独学で栽培方法を学び、「大ひょうたん」の育て方をマスターした。

 毎年3月に種をまき、自身で作ったひょうたん用の棚で水やりなどを続け、8月下旬に収穫する。その後、中の種を取り、約1か月かけて乾燥させてから作品作り。紙やすりで表面を磨きながら、塗料を塗る根気のいる作業。

 彩色するだけでなく、ナイフを使って飾り物に仕上げる「ひょうたんアート」にも挑戦。とりわけ、「東京スカイツリー」をモチーフにした作品は、話題を呼び、2012年5月、スカイツリーに隣接する商業施設「東京ソラマチ」に展示された。「県ひょうたん作品展」には、これまで7回出品している。

 鈴木さんは「ひょうたんの魅力は、同じ形のものがなく、一つひとつが違うこと。ひょうたんに合った磨き方や色の塗り方を自分で考えるのが楽しい」と話す。毎年、えとをデザインしたひょうたんも制作し、友人知人にプレゼントし喜ばれている。
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